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熊本で最大震度5強の地震…1週間は揺れに注意、夜間の地震どう備える

更新日:2025年11月26日

💡この記事は6分で読めます

☝️この記事のポイント:
  1. 11月25日に熊本で最大震度5強の地震、1週間の警戒が必要

  2. 熊本地震や活火山との明確な関連はなく、全国で備えを見直すことが重要

  3. 夜間は暗く危険なため、枕元に靴とライト・避難経路確認など今すぐできる対策を


こんにちは、サニーリスクマネジメントです。11月25日の夕方に発生した熊本県の地震。過去に同様の震源域で2度大きな地震があったことから、熊本県は災害警戒本部を設置し人的被害などの情報収集にあたっているほか、政府も官邸連絡室を設置し対応しています。この記事では25日19時半からの気象庁会見をもとに、地震についてや夜間の備えについてお伝えします。


【目次】


熊本で最大震度5強の地震が起きた後...警戒が必要な理由


2025年11月25日18時過ぎに発生したM(マグニチュード)5.8の地震。熊本で最大震度5強を観測したこの地震は、深さ9kmという比較的浅いところで起きた断層型の地震でした。気象庁は今後2〜3日は特に警戒し、1週間、同程度やそれ以上の揺れを起こす地震に注意してほしいと会見で伝えました。


今回は他の地震の中でも特に今後の地震への警戒が強調されましたが、それはなぜでしょうか。実は、過去に同じ地域で起きた地震が関係しています。それは、1975年の1月に熊本で起きた地震でした。この時は1月22日にM5.5、そして23日にM6.1の地震(阿蘇北部地震)を観測しており、阿蘇山付近では人間が揺れを感じる有感地震が1ヶ月で80回近く起き、住宅の倒壊や石垣の崩壊があったり、道路に亀裂が入ったりといった被害がありました。当時はM5.5の地震がが昼間に、M6.1の地震が深夜に起きたことも重なり火災や人的被害はなかったとされていますが、断水や電力供給の混乱などライフラインへの影響があったと記録が残っています(曽屋・小野・古川, 1975)。


このことから気象庁は特に今後2〜3日、そして1週間の警戒を呼びかけています。実際に「また大きい地震が来るの?」と心配されている方も多いでしょう。前述の事例や熊本地震の経験からそうした懸念を持つことは自然ですが、過去に起こったことが今回も全く同じように起こるとは限りません。ただし、11月25日18時1分に発生した地震の余震は相次いでおり、同日23時59分までに15回の地震が発生、M2.0〜M3.5、震度1〜震度3を観測しています。揺れが続くことで落石や崖崩れの恐れがあるため、二次災害にも注意が必要であり、後述の備えが重要となります。

山

熊本地震や火山との関連は


今回の地震は、2016年の熊本地震の活動域で発生しており、気象庁の会見でも熊本地震との関係が問われました。気象庁としては、熊本地震の余震としての可能性は断定できないとしています。今回地震の発生した場所は熊本地震の活動域の中でも地震が少なかった場所であり、位置としては、阿蘇山の西側から宇土にかけての布田川(ふたがわ)断層帯から18km、大分県西部の万年山(はねやま)ー崩平山(くえのひらやま)断層帯から16kmのところにあたり、ちょうど2つの断層帯の中間にあるといえます。今後の調査で新たなことが分かるかもしれませんが、現段階では明確に関係があるとはいえない状況です。


また、阿蘇で起きた地震であるため、阿蘇山や九重山といった周辺の活火山への影響も気になりますが、活火山の動きに変化はないということで関連性が否定されています。気象庁は日本は常にプレートや活断層の活動が多いところだとした上で、「地震が多いところは必ず大きな地震が起きるとは限らないし、地震が少ないところは地震が起きないとは限らない」と場所や頻度に関わらず全国どこでも地震に関係があること、それに備えることの大切さを強調しています。


地図

夜間の地震は何が怖い?今日からできる備え


過去の地震との関連も気になるところですが、災害に対して最も大切なのは身を守ること。いつどこでどの程度の地震が起こるか分からないなら、結果として起きた揺れにどう備えるかが重要となります。前述の様々な地震でも、比較的大きな地震が夕方や深夜に発生したことが分かりましたが、夜間の地震の恐ろしさとは何でしょうか。


夜間に地震が発生すると、暗くて視界が悪い物が倒れても気づきにくいという状況で周囲の安全を把握したり避難したりする必要があり、想像以上に時間がかかります。また、夕方や冬季であれば火災による逃げ遅れのリスクも。


だからこそ、寝る時は枕元に靴やライトを置いたり、倒れてきそうな家具のない場所で寝たりという工夫が重要です。可能であれば、大きな家具を減らしたり、家具の配置を変えたり、ホームセンターなどで購入できる器具を使って家具を固定したりすること、ブレーカーが地震によって自動的に切れない機材である場合は感心ブレーカーを設置することがより安全な居住空間に繋がります。


また、寝る前に家族で今一度避難経路や最寄りの避難場所を確認しておくことも大切です。もしもの時にすぐに安全を確保できるよう、また少しでも安心して眠れるよう工夫してみましょう。


ベッドとぬいぐるみ

全国で備えと見直しを


今回は地震のあった九州を中心に前述の就寝前や就寝時の準備・家具の見直しや、防災バッグ(非常用持出品)・飲料水や食料の備蓄などを見直していただきたいですが、他の地方でもいつ地震が起きるかは分かりません。だからこそ、他県で大きな地震があったことをきっかけにご家庭での備えが十分か、使用期限や賞味期限の切れたものはないかなどを確認していただくことも大切です。


今回のように、比較的地震の少ない場所でも突発的に震度5強など大きな揺れが起こる可能性があります。備えの例として、3日分以上の飲料水と食料・携帯トイレ・ノンアルコールウエットティッシュなどをおすすめします。備蓄については、一緒に住んでいる人の人数や住んでいる家のタイプを入力するだけで備蓄すべき物品とその量が分かるツールがあるので、まだ備えていない方や備えるべき量が気になる方はぜひ「東京備蓄ナビ」のツールを試してみてください。


また、地震のあった地域の中でも、震度計のない場所も含めて細かく震度を知ることができる気象庁の「推計震度分布」もあります。震度4以上の地震を観測したエリアが地図上に表示され、町域ごとに震度を見ることができます。被害の想定やライフラインへの影響の想定に役立ちますので、離れて住む家族が居る場所や企業の支店などがある場所で地震があった場合は参考にしてみてください。


繰り返しになりますが、地震はいつ・どこで・どのくらいのものが起きるか分からない地象です。地震が少ないから地震は起きないともいえず、大切なのは日頃から備えておくことに尽きます。まずは熊本での地震に1週間ほど、特に27日まで警戒しながら、安全に過ごしましょう。


【参考動画】

気象庁による11月25日の緊急記者会見です。地震の性質や備えなどについて詳しく説明されています。


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