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秋こそ注意したいウイルス性食中毒

こんにちは、サニーリスクマネジメントです。

2025年10月14日、大根おろしを食べた飲食店の顧客からノロウイルスが検出された事例が報道されました。食品加工会社の従業員からはウイルスは検出されなかったものの、卸先の飲食店で大根おろしを食べた客の一部からノロウイルスが検出されたというこの事例。季節の変わり目だからこそ注意したい「ウイルス性食中毒」について振り返り、冬に備えましょう!


【目次】

食中毒の2つの種類:細菌性食中毒とウイルス性食中毒


食中毒の2つの種類:細菌性食中毒とウイルス性食中毒


一度かかると怖い食中毒は、大きく2種類に分けることができます。それが「細菌性」と「ウイルス性」。症状は細菌やウイルスによって様々ですが、食中毒においては、細菌性は夏に、ウイルス性は冬に流行しやすい傾向にあります。


猛暑と食中毒


夏はその暑さから、常温では細菌が増殖しやすい状態となっています。お弁当や調理前後の食品は忘れず冷蔵庫や冷凍庫へ入れるのが鉄則。これまではバーベキューなどを行う際はしっかり加熱しましょう、ということも言われていましたが、今年の夏はあまりにも暑くて「外出は控えましょう」という時代になってきました。


細菌性食中毒として有名なものに「カンピロバクター」がありますが、これは家庭での調理でも起こりうるもの。猛暑でおうち時間が増えても注意したいものです。カンピロバクターは食肉の加熱が不十分な場合などに摂取する可能性があるものなので、お肉を買った後は冷蔵して保管する、調理する際はしっかりと中まで加熱するなどを心がけることで防ぐことができます。


行楽の秋と食中毒


さて、そんな猛暑の夏も通り過ぎて秋になると、ようやく涼しくなってきたこともありアウトドアやレジャーを楽しまれる方も増えてくるでしょう。実は秋こそ食中毒に注意したい季節なのですが、一体どんなリスクがあるのでしょうか。


秋はまず、暑さが落ち着いて少しずつ寒さが出てくる季節。それまで流行しやすかった細菌性の食中毒が少しずつ減りながらも、寒くなると流行しやすいウイルス性の食中毒が増えてきます。また、10月は旅行やお祭りが多いことから、細菌性食中毒が見られながらも、アニサキスなどの寄生虫による食中毒も微増します。


そして特に気をつけたいのが、自然毒です。山でのレジャーが増えると、山菜取りや山で見つけたものを口にするなどして植物やきのこの毒にあたってしまうことも。見分けるのが難しい植物や有毒かどうかが分からないものを素手で触ったり口にしたりするのは危険なので、採集前に確かめるのも忘れずに。


冬に向けて


冬になると増えるのがノロウイルスに代表されるウイルス性の食中毒。ノロウイルスの怖いところは、ウイルス自体に有効な療法がないため、対症療法が中心になるということ。症状を緩和する薬を使うほかなくウイルスの活動が治るのを待つのが辛い食中毒です。


ノロウイルスは大規模食中毒になりやすいというのも怖いところ。家庭だけでなく飲食店や仕出しなどでも感染拡大のリスクがあるため、家庭での調理だけでなく、飲食店側も細心の注意を払うことが重要です。


食事は私たちの生活と密接なもの。だからこそ、安全安心に、そして楽しく過ごしたいですね。


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