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水害時の避難

こんにちは、サニーリスクマネジメントです。

今年は夏前半は西日本、夏後半は東日本を中心として全国的に長雨や突発的・局地的な豪雨が相次いで発生しており、一部では浸水や土砂災害による被害や集落の孤立も確認されています。雨による災害にはさまざまなものがあり、雨の原因となる気象やその土地の性質、雨が降る前の状況などによってその影響はいかようにも変化します。今回は、そんな豪雨災害について、戦後の水害史を振り返りながら気象の変化と避難の変化を探っていきます。


水害の原因は変化している


これまでの豪雨災害といえば、専ら台風か前線が主な原因となっていました。台風では、1934(昭和9)年の室戸台風・1945(昭和20)年の枕崎台風・1959(昭和34)年の伊勢湾台風からなる「昭和の三大台風」のほか、1947(昭和22)年のカスリーン台風や1954(昭和29)年の洞爺丸台風など1940年代から50年代で多くの災害がみられています。これらはいずれも9月中旬から下旬にかけての台風が最も多く、また発達しやすい時期に発生したものとなっています。


そのほかにも、1953(昭和28)年の最上豪雨や1957(昭和32)年の諫早豪雨(諫早大水害)など1950年代に入ると寒冷前線や梅雨前線による集中豪雨が相次いで発生するようになり、1970年代にはじわりと台風による災害が再び出始め、2010年代になると前線による豪雨と台風による強風や強雨がもたらす災害が入り乱れるように発生しています。


このような気候や気象の変化は10万年単位でゆるやかに進行する氷期と間氷期との変化のほかに、急激な地球温暖化に伴う海面水温の上昇やENSO(エンソ)(El Niño-Southern Oscillation: エルニーニョ・南方振動)などさまざまな現象が関係していると考えられます。また、線状降水帯など未だその原理が完全に究明されていない気象も存在します。


避難方法も変遷


豪雨災害をもたらす気象が変化している一方、水害から避難を守る方法に関しても新たな考え方が生まれてきました。かつては水害や土砂災害を逃れるための避難として「水平避難」が広くすすめられてきました。水平避難とは文字通り水平に移動することを指し、河川の氾濫や崖崩れ等の発生する可能性のある危険な箇所から、できるだけ遠くに離れた安全な場所へ逃れることを意味しています。


近年では突発的な豪雨に伴って短時間での河川増水や決壊が顕著となり、特に小河川では局地的豪雨により予想よりも早く氾濫したり浸水したりする可能性が大きくなるために、水平避難が難しくなるケースが増加してきました。


そこで、水平避難ができない場合の避難の選択肢として今いる場所でより安全な階へ移動する「垂直避難」が推奨されるケースも発生してきました。これは周囲ですでに氾濫が見られた場合や浸水が始まっていて水平避難ができない場合に有効な手段です。


河川の状況を見ながらの判断が必要


避難に際しては今いる場所が危険となる可能性が高いのであれば、できるだけ早く水平避難をして、浸水等の影響が出ないところへ向かうことが無難です。しかし、突然河川の水位が上昇した場合等で水平避難を行うには危険な状況や水平避難では間に合わない場合は迷わず垂直避難に切り替えるなど迅速な判断が必要となります。


また、指定避難所等に避難した場合でも、その避難所自体が被災する場合もあります。そのような状況においても、水平避難を行うことができるのであれば水平避難を、それが難しい場合は垂直避難を行うなど、気象庁や自治体から発表される天気予報・警報・避難情報等をもとに避難するかしないか、どのように避難するかを決定することが肝要です。





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